eコミマップ/技術ノート

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eコミマップを利用しての時系列空間表示(その2:津波アニメーション)

「eコミマップ」の時系列空間表示機能を利用して作成された「三重県・三重大学 みえ防災・減災センター」の「津波浸水アニメーション」を紹介します。

 

「三重県・三重大学 みえ防災・減災センター」では、「eコミウエア」を活用して、「みえ防災・減災アーカイブ」など様々なサイトを構築しています。 その一つとして「eコミマップ」の時系列空間表示機能を利用して、地震発生から津波による浸水想定のシミュレーションの視覚化を行い、その結果も公開しています。

平成24年度に国より公表された南海トラフ巨大地震の被害想定などを参考に、三重県地震被害想定結果(平成25年度版)の想定プロセスで得られた時系列浸水深変化のデータを利用しています。

 

三重県時系列津波浸水マップでは、三重県全域の海岸線における6時間分(8秒間隔)の津波浸水シミュレーション結果の時系列表示と、任意の範囲の津波浸水をアニメーションで表示するGIF画像出力を行います。

 

津波浸水深シミュレーション結果の表示

津波浸水深メッシュデータは解像度毎に作成され、810m解像度から10m解像度まで5段階あるため、時系列スライダーには5段階分の時系列が設定されています。地図画面の縮尺バーを操作することで、自動的に表示される津波浸水深メッシュのレイヤが切り替わります。

広域表示では、地震発生から津波の発生、伝播の状況を確認できます。

 

 

地図を拡大することで地域ごとの津波到達時間の把握を行えます。この例では津波発生から14分後に堤防に到達し(左図)、15分後に津波浸水が発生しています(右図)。

 

 

 

 

 

津波浸水アニメーション作成

地図画面の下部にある「アニメーションボタン」からアニメーション作成画面が表示されます。

 

アニメーション作成画面は地図で表示されていた範囲が表示されます。

 

・作成範囲

 アニメーションのさくせいする範囲を指定します。座標を直接入力するか、地図画面で

をクリックして地図上から選択します。

・画像サイズ

 出力するGIF画像の縦・横サイズを指定します。

・凡例印刷位置

 出力するGIF画像に津波浸水深の凡例を印刷する位置を設定します。

・アニメーション開始時刻

 地点によって津波の到達時刻が異なりますので、スライダーのタブを移動してアニメーションの作成開始時刻を設定します。

・取得する時間設定

 津波浸水深データを取得する時間間隔と取得時間を設定します。

・画像の切替間隔

 アニメーションGIF画像の画像切替時間を設定します。

・アニメーション作成

 設定に従ってアニメーションGIFの作成を開始します。

 

作成の進捗バーが表示され、作成が終了すると「ダウンロード」が表示されます。

ダウンロードしたGIF画像は画像ビューワー等で表示して下さい。

 

 

(参考) 三重県・三重大学 みえ防災・減災センター

  「みえ防災・減災アーカイブ」は、災害記録、被災者の証言インタビュー(動画)などをアーカイブ、「地図で見る災害の歴史」では「eコミマップ」がアーカイブデータ(動画など)と連携しています。「津波浸水アニメーション」でも「eコミマップ」の時系列管理機能が利用されています。

 

 


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